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otukazoo

青空に向かって 槍ヶ岳へ ―個人山行記録―

●日 程

2023年7月21日(金)~24日(月)


●メンバー

KIREZOH(リーダー)、NIGI、りか

 

●コースタイム

7月21日 夜行バス乗車

一日目 7月22日

5:40中房温泉前着 6:00燕岳登山口より登山開始 10:40燕山荘到着・昼休憩 14:50 大天荘着

二日目 7月23日

6:00大天荘より登山開始 11:00水俣乗越到着 13:20 ヒュッテ大槍着

3日目 7月24日

6:15 ヒュッテ大槍より登山開始 8:00槍ヶ岳登頂 8:20下山開始 11:15槍沢ロッヂ

12:30 横尾山荘 13:20徳澤園 14:50 上高地インフォメーションセンター到着 16:00バス発車

累計行動時間(3日間)

25時間


●装備

ヘルメット、簡易ハーネス用120cmスリング、60cmスリング、環付きカラビナ、クライミンググローブ、岩稜帯用登山靴

前日まで天気予報は3日間とも“曇り後雨”だった。覚悟を決めて、ザックのショルダー、ウエスト、紐などに防水スプレーを十分吹き付けて、雨でザックが重くならないようにし、夜行バスに乗り込んだ。


【一日目】

早朝に燕岳登山口1450mより登山を開始。標高差1260mの急登に取り組んだ。

合戦小屋で食べるスイカは格別に美味しかった。

燕山荘(えんざんそう)2712mに到着するも、燕岳は雲の中。雨が降り始める前に宿泊先に着きたかったので、昼食後すぐに表銀座の稜線を歩き始めた。表銀座の稜線のアップダウンは久しぶりだったが、コマクサが咲き並ぶ素晴らしい稜線だ。天気の回復を知っていたなら、もっとゆっくり楽しめたと思うが、とりあえず先を急いだ。槍ヶ岳の穂先はまだ厚い雲の中だが、薄日が差し始めた。

大天荘(だいてんそう)2870mは綺麗で、食事も美味しく、蛇口で飲料可能な水を汲めた。

雨が降る様子はなく、星空も見えていた。天気が回復した。

✤一日目 累積標高登り1700m下り300m 活動時間7時間半✤


【二日目】

東鎌尾根コースで先を目指した。

鎖場と梯子と丸太階段が次々と現れ、アップダウンを繰り返しながら、だんだん高度を上げていくと、やがて青空に槍ヶ岳が姿を現した。こんな近くまで接近できてとても嬉しかった。しばらく稜線を歩き、角度による山容の変化を楽しんだ。

途中の水俣乗越の合流地点手前で事故があったようで、数人が救助要請をしており、やがてヘリコプターが救助に来た。自分も気を引き締めて歩こうと思った。

急登の岩場としばらく格闘しながらも、槍ヶ岳が段々大きくすそ野を広げてきたのがうれしかった。

でも、なかなか着かないのがやはり北アルプスだ。

ヒュッテ大槍2884mの赤い屋根が見えた時はうれしかった。転んで怪我をした膝も大分悲鳴を上げていた。

ヒュッテ大槍ではこれまた美味しく工夫された食事が提供された。やはり、蛇口から飲料水が汲めた。

槍ヶ岳の上に北斗七星も輝き、明日の登頂に期待が高まった。

✤二日目 累積標高登り850m下り800m 活動時間6時間40分✤


【三日目】

ヒュッテ大槍から45分ほど急登の岩場を登って、槍ヶ岳山荘前3080mに到着した。

青空にそびえる槍ヶ岳は素晴らしく勇壮だった。

ヘルメットを締め直し、簡易ハーネスを装着し、登攀を開始した。

槍ヶ岳の岩肌は噂通りの激しい風貌だったが、手と足を置ける窪みを慎重に探して三点支持を意識して登った。岩トレの成果を発揮できたと思う。梯子には両手両足をしっかりと添えて登った。

ほどなく槍ヶ岳山頂3180mに辿り着いた。

憧れの槍!

ここに這い上がることを1年前には想像もしていなかった。

360度の眺めがなんと素晴らしい!

いつまでもいつまでも眺めていたかった。


下りは慎重に、一歩一歩足元を確かめながら、下降した。

下山を開始。上高地バスセンター1500mまでのコースタイムは8時間。バスに間に合わせるために、勢いよく下山した。6時間30分で上高地バスセンターに到着した。

✤三日目 累積標高登り730m下り2105m 活動時間8時間15分✤


バスの乗車時間まで1時間あった。インフォメーションセンターにシャワールームがあるのがありがたい。

帰りのバスでは、槍の余韻に浸りながらいい夢をみた。  

記:りか


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東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
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