●コースタイム
9/18(水)
三俣山荘 6:21 = 鷲羽岳<2924.4m> 7:32~7:40 = ワリモ北分岐8:35~8:45 = 水晶小屋 9:22~9:49 = 水晶岳<2986m> 10:27~10:28 = 水晶小屋 11:14~11:40 = 東沢乗越 12:20~12:22 = 竹村新道分岐 13:52~13:55 = 野口五郎小屋15:07
9/19(木)
野口五郎小屋 8:59 = 烏帽子小屋 12:09
9/20(金)
烏帽子小屋6:55 = 三角点8:08~8:20 = 中休み⑥ 8:57~9:10 = ブナ立登山口 10:45~10:53 = 不動沢吊り橋 11:45~11:57 = 高瀨ダム12:10- (タクシー+徒歩) - 七倉山荘 12:23
歩程 14時間53分+休憩2時間10分 行動時間 計17時間3分
9/18
三俣山荘で美味しい朝食後、初めから砂礫の急登に取り付き鷲羽岳に向かいました。強風に負けないよう、足を止めることなくコースタイムを20分程短縮し頂上に到着。360度の展望ですが、期待の槍ヶ岳はなかなか姿を見せてくれません。ゆっくりしたいところですが、天候悪化が予想され、先を急ぎます。下山は、山頂を巻いて狭い道を進むと、以前来た時にあった「ワリモ岳」の看板が無く、ワリモ北分岐に出てしまいました。ここからは岩交じりの歩きにくい道から気持ちの良い稜線へと続き、表銀座から後ろ立山連峰も見えます。アップダウンを繰り返し、小さな水晶小屋に到着。水晶岳未踏のフーミンにお付き合いすることとなり、ザックを小屋に預けて山頂を目指します。歩きやすい広い道から、急な、はしごもある岩場を通過し、狭い山頂に立ちました。平日にもかかわらず、登山者で賑わう山頂ではゆっくり出来ず、写真だけ撮って、下山しました。ガスが展望を阻みましたが、雲の平は良く見え、懐かしく感じました。小屋に戻り、野口五郎目指して出発したものの、すぐに雨が降り出し、段々と風も強くなってきました。風に煽られながら休み休み進みますが、竹村新道の分岐につく頃にはかなり体力も消耗、コースタイム40分のところ約1時間かかり、野口五郎小屋にたどり着きました。手足がかじかんで、ペンも持てず、とりあえず乾燥室で雨具と一緒に体を温めて、やっとチェックイン。野口五郎小屋は大変クラシックな家族経営の小さな小屋です。泊り客も少なく、二人で一部屋頂きました。ハートマークの目玉焼き付きカレーライスも美味しく頂きました。
左 威風堂々の鷲羽岳 右 鷲羽岳山頂
9/19
夜中から降り続けた雨と風はおさまるところなく、朝を迎え、泊り客同士で情報交換会です。早めに出発された方、出発後戻ってきた方、さて私達はというと…、一度7:00過ぎに出発したものの風に体がもっていかれそうになり、危険を感じ小屋に出戻りました。外の様子を何度も何度も確認し、出たり入ったりです。意を決し9:00前に何とか出発。前日以上の強風で、防風体制で動けないこともしばしば。休む間もありません。本当だったら、裏銀座の中でも静かな縦走の楽しめる穴場的ルートのはずですが、展望も悪く、残念。いくつもの大きな奇岩が堆積する場所を過ぎひたすら進みます。当初の予定はこの日にブナ立てを下り高瀨ダム経由で七倉山荘泊でしたが、二人のコースタイム及び濁沢が増水して渡れないとの情報があり、烏帽子小屋に泊まることに決めました。烏帽子小屋で温かいカップラーメンの昼食をとり生き返ります。小屋には前日のテント泊から避難してきた大学生や、伊藤新道からブナ立てを下りたものの沢を渡れずビバーグ後に上り返してきたバーティ―等が泊まることになり、情報交換で期せずして楽しい小屋ライフとなりました。
左 水晶岳 右 野口五郎小屋
左 稜線 右 烏帽子小屋
9/20
前日と同様のおにぎり弁当の朝食を済ませ、やっと下山です。濁沢は、橋が落ちてはいるものの何とか渡渉でき、タクシーも高瀨ダムまで入れるとのことで、7:00前に出発。雨上がりで滑りやすくなっているブナ立てを慎重に下ります。以前あったはしごは殆ど無くなり、木段が増えていました。登山口に着くと天気も好転しほっとしたものの、この先は土石流さながらの河川敷。田植え以上のぬかるみと格闘し、やっと濁沢を渡渉したものの、不動沢吊橋迄はぬかるみとの戦いとなりました。キャンプ場の受付小屋も半分埋まっていました。吊橋のたもとで一休みし、いつか来た道のトンネルをくぐり高瀨ダムへと向かうと、私たちの為ではないですが、タクシーが1台待機していました。一部落石箇所を歩き、タクシーを乗り継いで七倉山荘に到着しました。
チェックイン前に泥だらけの靴とズボンを外水道で洗い流し、16:00迄の温泉で汗を流し、これまた早い4:30のBBQの夕食を頂き、やっと落ち着きました。
9/21
盛りだくさんの朝食後、登山バスで信濃大町駅に向かいました。三俣山荘図書館により、物産館でお土産を買い、大糸線とあずさを乗り継ぎ、無事帰京しました。
三連休に挟まれた平日山行、なかなか出来ませんが、泊り客が少なくゆっくりできるのは勿論、何かトラブルや悪天候時に予備日がストレス無く取れる安心感等、今回実現して実感しました。来年の計画も立て始めていますが、また実現に向けて思案中です。
左 烏帽子小屋からの赤牛岳 右 濁沢の河川敷
左 濁沢キャンプ場 右 三俣山荘図書館(一見の価値あり)
記:プー子様
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