●日 程:2022年5月3日(火)~5月5日(木)
●メンバー:Ⅼ/フーミン、 M/タロウ
●行程 :5/3 9:32 貴船口→貴船神社→10:15 鞍馬寺西門→木の根道→12:00 鞍馬寺山門→12:15 地蔵寺→14:35 大原草町 大原温泉
5/4 9:00 大原温泉→ 9:30三千院 10:15→10:30 音無の滝→11:05 大尾山の肩→ 11:30大尾山山頂→小野山→12:35仰木峠→13:30水井山→13:58横高山→峰辻→14:35西塔→15:30延暦寺会館(宿坊)
5/5 9:00延暦寺根本中堂→10:00 大比叡山山頂三角点 →14:00宿坊→バス→15:35大津京
022/5/3~5/5の2泊で以前から行きたいとおもっておりました、京都の北山ルートのトレイルを歩いてきました。5/3に朝一番の新幹線に飛び乗り京都についたのは、8:30。
天気は快晴。京都駅から地下鉄とバスを利用し、貴船口に到着。貴船川に沿って青楓の下の車道を歩き始めました。川のながれと若葉の心地よい風にふかれ、心落ちつかせて、ウォーミングアップです。京都の夏の避暑地と言われるだけあって、肌寒い。新緑の香りをいっぱいにかいで上がっていくと、朱色の貴船神社の鳥居がみえました。
階段をあがり、旅の無事を祈り鳥居下の貴船川の橋を渡り鞍馬寺西門への道をあがります。ここからは、義経(牛若丸)と天狗が稽古をしたという、修行の聖地です。階段の山道も急登となり、木の根道へ。深山幽谷の鞍馬寺の奥の院。杉の奥深い山寺のお堂をめぐり、鞍馬寺の山門へおりてきました。山門から少し下ったところに、地蔵寺があり、人のいない境内で昼食をとらせていただき、京都トレイルの今回の目的のルートへはいっていきました。入口は狭い道ですが、東海自然歩道の道でもあり指標はわかりやすく整備されています。地蔵寺から両側の笹薮の道を行くと、薬王坂、この坂を下ると、静原の里、静原神社では今日が御神祭の初日らしく、お神輿がまさに出発する時にあたり村人があつまって勢いのある声が響いていました。神社の横をとおり、江文峠への道をのぼり、峠をくだると大原の里への道となりました。車道を横切り、寂光院のある静かな大原の里についたのは15:00 でした。(約25,500歩 16K)
5/4 大原の里から三千院へのどかな、山里の道をめぐり、三千院の脇から音無の滝へ向かいます。この道は、伝教大師の時代から大原の里と比叡山を結ぶ山道です。律川と呂川の上流にあたり、修行者がこの滝のまえで、経を唱えたときに音が聞こえなくなるほどに修行三昧したとのいわれからの名前です。滝の上流の道を沢ぞいに、二の滝、三の滝をこえて上っていきました。行きかう人はなく、肩からさらにあがり、大尾山頂上に到着です。頂上は木々に覆われ眺望は見られませんでしたが、比叡山への修行の道の厳しさが伝わってきます。深い緑の一色の中にときどき三つ葉つつじが咲いています。そこから稜線つたいに南下すると次のピークの小野山に到着です。
小野山からは東に琵琶湖が前に比叡山が見えてきます。ここで初めて食事をしている子連れのハイカーに会うことができました。ホットしてながめると、琵琶湖が一望できる場所です。京都側からは、なかなか見られない景色です。木の根道をくだり、急な仰木峠へ降りました。仰木峠は大原へのトレイルルートと比叡山へのトレイルルートの分岐となっています。仰木峠からやっと比叡山の領域にはいります。
トレイルの人も行きかうようになってきました。仰木峠分岐から再び上り、水井山へ。山頂で比叡山側から登ってきたハイカーに会い、さらに稜線つたいに横高山へとかなりきついアップダウンを繰り返し横川中堂との分岐峰辻へおりました。
峰辻から比叡山の阿闍梨さまが1000日回峰する回峰行同の道へ上がり、玉体杉の前で西に京都の町、東に琵琶湖をのぞむ景色を堪能しました。玉体杉の場所だけ唯一行者さんが腰をおろして休むことができる場所だそうです。
京都の鬼門の場所から京都御所の平安を祈るそうです。地元のハイカーの女性に教えてもらいました。ここから、比叡山西塔へ一挙にくだり延暦寺です。西塔の前で命の水をいただき一服。とてもおいしかったです。西塔から浄土院、山王院、根本中堂まで、階段の連続でなんとか宿坊へたどり着きました。宿坊からの琵琶湖の絶景はキラキラ輝いており、とても素晴らしかったです。(約26,300歩 16K)
5/5 朝の根本中堂のお勤めをした後、大比叡山の山頂三角点へ。こちらは、阿弥陀堂の裏から1時間程度の山道です。三角点は杉の森に囲まれており、盛り土のようでした。
その後、比叡山の延暦寺の聖域をゆっくりとながめ、無事琵琶湖側のJR大津京に降りることができました。北山ルートは歴史と文化と山歩きを十分堪能できるルートでとても面白いコースでした。機会がありましたら、別のルートも歩いてみたいとおもいました。ゆっくりとした山歩きで楽しみ方がもうひとつ増えた山行でした。
(フーミン 記)
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