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執筆者の写真tmy

個人山行 トラムウシ山・羊蹄山・アンヌプリ

●日程:2022年9月1日(木)~5日(月)

●メンバー:みっちゃん、しずく、ツッチー、ゲストOさん

●旅程

1日目 移動日

2日目 トムラウシ山(2141m/百名山)

3日目 移動日

4日目 羊蹄山(1898m/百名山)

5日目 アンヌプリ(1308m/三百名山)


*2日目 トラムウシ山 

曇り時々晴れトムラウシ温泉登山口2:53発⇒温泉コース分岐⇒カムイ天上分岐⇒コマドリ沢分岐⇒前トム平⇒10:10トムラウシ公園10:19(往路を戻る)⇒前トム平⇒コマドリ沢分岐⇒カムイ天上分岐⇒温泉コース分岐⇒16:36トムラウシ温泉登山口

【合計】13時間43分【休憩】3時間13分


先月18日の豪雨でトムラウシ短縮コース登山口への林道が陥落し通行不可となり、往復3時間半のプラスになるのでトムラウシ温泉コースをまだ真っ暗な内に出発。温泉コース分岐に出た時には空が明るくなり朝食を取る。今回百名山目指しているOさんは絶対にピークを制覇したいとの意気込み。そんなOさんと分かれ3人は自分たちのペースで歩くことにした。



カムイ天上に向かう途中、空が真っ赤になる程の朝焼けで山々がくっきり見えた。山道は石がゴロゴロ・グチャグチャしていて所々木道もある。笹も刈り込まれており良く整備されていた。見上げると青空なのに雲の動きが早い。昨日の天気予報では頂上付近は風速18mとのことで予想通り。前回来た時は雪渓だったと思われた所はお花畑になっていた。(家で調べてみたらトリカブト・トカチフウロウ・チシマアザミ・タカネトウウチソウ・ウスユキトウヒレン・・・だった)。7~8月の最盛期だったら花々の大群落が広がり素晴らしかったに違いない。前トム平手前は氷河期からの生き残りとして知られるナキウサギが見られるという岩場。熊よけの鈴を外してゆっくり進むがなかなか姿を見せてくれない。時折「ピッピッ」という甲高い声が聞こえるだけ。一瞬みっちゃんは見えたらしいが写真を撮ることはできなかった。(下りで会った方は8匹も見られた様でその中の写真を見せてもらった)。

突風が時々吹いてくるので前屈みの姿勢で進み前トム平に着いた。展望も良く、紅葉し始めた山々が見え素晴らしい景色だった。風が当たらない所で休憩。次はトムラウシ公園を目指す。大きな岩がゴロゴロしている岩場を下ると、奇岩や沼地がある素晴らしい風景のトムラウシ公園に着いた。頂上から戻って来た人達に会ったが、彼らは口々に「頂上は突風で危険です、行かない方がいいですよ…」と、言っていた。中には危険なので戻って来たという人も居た。

少し揺らいだが、頂上を踏んだことのある我々3人は無理をせずOさんの戻りを待つことにした。待つこと30分、やはり強風の中で待つにはしんどい。これから頂上を目指す可愛いお姉さんが居たのでOさんへの伝言をお願いして往路を戻ることにした。これからは下りだけなのに、これはまた長い長い下りだった。最終的には足の速いOさんはトラウムシ温泉コースで合流できた。天気こそ青空で良かったけれど、あの強風の中無理せず安全に下山できて本当に良かった。「トムラウシ山」は大雪山国立公園の中心に位置しているだけに奥深く、なかなか姿を見せてくれない。「トムラ」は水垢・水苔、「ウシ」は多い所を意味するアイヌ語だと言う。私にとってトムラウシ山は行きたい山であってももう行ける山ではない・・・そんなトムラウシ山の最後にご一緒くださったみっちゃん・しずくさんに感謝します。ありがとうございました。                (ツッチー 記)



*4日目 羊蹄山

倶知安登山口5:00一10合目10:00→御鉢巡り→山頂11:30→避難小屋13:30→登山口/下山16:30→五色温泉17:00           行動時間(11時間30分)


前日東大雪山荘から倶知安市に移動。「蝦夷富士小屋」に素泊まり(3,870円)。


蝦夷富士小屋は北海道らしいログハウスで木の香りも快い。清潔なキッチン設備で使いやすく 整理されている。

テーブル・椅子も手作り感があり、2段ベッドも広めに造られている。

オーナー夫妻は気さくな方だった。

オーナーからのアドバイスもあり、出発は5時とした。



出発から まもなく1合目の標識があり、2合目・3合目と黙々と2合間隔を休憩として、林間を直登気味に刻む。時折 視界が開け ニセコアンヌプリが姿を見せ、高度が上がると共にアンヌプリの山頂が下方に見下ろせ 変化が楽しかった。

10合目からは、山頂を目指してぐるりと御鉢巡りとなる。

秋の気配を感じるお花畑が拡がり、視界が拡がる。山頂では「羊蹄山100回登山」記念山行グループが賑やかに盛り上がっていた。

倶知安の町がふんわり雲の眼下に望める。

9合目の避難小屋に立ち寄り、小屋番のお兄さんから 山頂でのご来光を楽しむ 「小屋泊の登山を勧められ その方法も良いな」と感じた。  (しずく 記)





*5日目 ニセコアンヌプリ

五色温泉6:10…見返り坂分岐6:30…展望台7:05…ニセコアンヌプリ山頂7:50/8:20

…展望台8;40…見返り坂分岐9:10…五色温泉9:30  行動時間3時間20分

前夜、泊まった五色温泉横のキャンプ場が登山口だ。「熊出没注意!!」の真新しい看板が目を引く。登る前

から辺りは、ガスに覆われて気が重いが、この山は以前モーリーとナンシーでスキーを滑りに来た思い出の山だ。

前日、羊蹄山を登った時ひときわ鋭く頂上を突き上げる山容に魅了した山なのに、ガスで視界ゼロだ。稜線にでると風は強く、しかも小雨が降る最悪の状況で山頂を目指すのは辛く悲しい!! 今日の登山者は、我々だけだろう? と思いきや、我々を超スピードで追い越して行く若者二人がいた。なんと昨夜、「蝦夷富士小屋」に宿泊していた千葉県から来たという青年達だった。


 「羊蹄山から見たニセコアンヌプリ」


途中、山頂から折り返して来た彼らから、山頂付近は爆風が吹いているので気を付けて… とアドバイスをもらう。若者から労いの言葉をもらって少々嬉しかった。(労いを受けて嬉しいと思うなんて、年は取りたくないね…)

強風で視界ゼロの山頂で、早々に写真を撮りすぐ近くの避難小屋へ駆け込み、五色温泉の弁当を戴いた。楽しみにしていた山頂からの羊蹄山の眺望は、いつか機会があればリベンジしよう!! (みっちゃん 記)

ニセコアンヌプリ山頂&避難小屋     


          避難小屋にて 






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東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
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