●山行日:2019年1月19日(土)~1月20(日)
メンバー:L:KIREZOH・SL:しずく・M:みっちゃん、miya3、ハリー、ミクエモン、ハジメ
コース
●1/19
(荻窪駅北口6:00、南浦和駅西口6:30)=(車)=10:00美濃戸口~ゲート(赤岳山荘付近)~12:00赤岳鉱泉※その後、アイスキャンデーにてクライミング
●1/20
7:30赤岳鉱泉~8:50赤岩ノ頭(2654m)~硫黄岳へ向かうも撤退~10:40赤岳鉱泉
初日は晴天の山日和であった。美濃戸口に近づく手前の界隈を見渡し、今年は極端に雪が少ないねとmiya3さんとKIREZOHさんが話をしていた。確かに雪が無い。その後,赤岳山荘付近の駐車場に到着する。そしてゲートから一路、今晩の宿赤岳鉱泉を目指した。途中は雪の無い石ゴロゴロ道、そして雪道、そしてアイスバーン。これが曲者だ。皆さん、途中からはアイゼンを装着した。
暫く歩くと途中大きな岩塊が見えてきた。よく見ると人の形をしている。あと付けだが一番左の大同心、中央左のすこし高い岩峰付近が横岳2829mとの事。ちなみに同心とは江戸時代の下級武士を意味するようで、赤岳や横岳、硫黄岳といった主要峰の下に控えた従者的存在から来ているとの事である。
大同心とハリー
その後2時間程歩き、赤岳鉱泉に到着すると目の前には巨大なアイスキャンデーが出現した。そして今回のメンバーの中で若手三人がクライミングに挑戦する事となった。さて受付と説明が終わり、本当の若手二人とやや疲れた若手一人、そしてビレイヤーはKIREZOHさんに最初から最後までやって頂いた。ありがとうございました。結果は、アイスは初めてだけど密かにボルダラーだったハジメさん、アックスを冷たくキャンデーに弾かれたハリーさん、体の使い方が出鱈目だった私であった。
時間が過ぎ17時から夕食となった。山行前に下調べしたら赤岳鉱泉のメニューはネットでも有名だった。その日のメニューは名物の「いきなりステーキ」、もちろんお酒もあり。皆さん他の小屋では味わえないメニューに舌鼓を打った。その後、部屋に戻って宴会の続き、コタツが良い雰囲気を出していた。さて明日は天候が崩れて雨模様と聞くが果たして・・・・。
小屋の夜は寒かったが、やがて夜が明けた。外は天気予報通り曇天で雪がちらついている。洗面所の窓の外をうかがうと、軒先に長いツララがぶら下がっていた。
朝ご飯は6時からで、皆さん列を作って並んだ。その後、温かい具沢山味噌汁にご飯、焼き魚、納豆などの朝食を頂いた。そして各々出発の準備、アイゼン装着後一路硫黄岳に向かった。
登山口は赤岩鉱泉のすぐ近く。雪が深々と降る静かな森の中を7名で歩いた。
途中、眺望は全く無し。高度を段々上げて行き、森林限界を超えると真っ白の世界。更に赤岩の頭に向かって登って行った。本当は、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳が見えるはず?だが、何度も言うが眺望ゼロ状態。やがて急登を登ると稜線へ出た。赤岩の頭に到達。稜線に出ると急に風が強くなった。身支度を整えて硫黄岳に向かうと更に風が強くなった。みっちゃんが言った「風速20mはあるかな」。稜線伝いの岩とそこに付着している苔は凍結で真っ白になり、強風で吹き飛ばされた足元には雪が無い。激しい風で息もできないくらいだった。先頭のKIREZOHリーダーのメガネが低温で凍結して前が見えなくなったので、みっちゃん隊長が先頭に変った。そして、隊長が撤退する事を判断した。山は逃げないか・・・。奇しくもほぼ同じ日(アルゼンチン時間+12時間)地球の裏側の南米最高峰アコンカグア(標高6961M)を目指していた登山家、三浦雄一郎氏も高山病を危惧されドクターストップにより登頂を断念した事を夕方のニュースで知った。
さて話は戻るが赤岩の頭まで引き返すと、登りの時よりも雪が強くなり気温も下がってきた。硫黄岳山頂には到達できなかったがここで集合写真をパチリ。
ところで先日の谷川岳の雪上訓練でMコーチが、雪山ではザックにカバーを付けないのが基本と話をされた事を思い出した。なるほど、今日みたいな強風ではカバーは凧になって体ごと持って行かれるなと。また、みっちゃんからは、山で手袋を飛ばされたら致命傷を負うよと話を聞いた。それと地図読みを正しくできるようになる事が必要だとの事。悪天候時は何があるか分からない、スマホアプリだけでは心もとないと思った。
その後、下山道には雪が積もり始めて歩きやすいスロープになっていた。時が過ぎやがて赤岳鉱泉に戻ると丁度、昼時になっていた。私は荷物の片付けに手間取って皆さんより遅れて入り、味噌ラーメンを注文した。吹雪を体験した下山後のラーメンは格別においしかった。
そこで面白い話をみっちゃんから聞いた。因みにここでは注文をする時、品と自分の名前を言うのだが。ハリーさん、「味噌ラーメン、オオモリです。」店の方、「大盛りはやっていません!」冬合宿のお話はここでおしまい。
話しは変わるが、翌日ハジメさん、おねむリンさんと3人でボルダリングへ行った。勿論私は初めてだった。あっ、しかしこれは楽しい、おもしろい!と思った。そのあとは勿論飲み会になったのである。(於、深川スポーツセンター)