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プー子様

北アルプス満喫山行 焼岳・西穂高岳

日程:2018年9月21日(金)夜~9月24日(日)

山 行 日 :2018年9月22日(土)~24日(日)

メンバー :L.プー子様 M.ベル子・ゲンさん

■9/22(土)

 朝5時、沢渡駐車場から上高地ターミナルにタクシーで向かう。ジャンダルム組と焼岳組とに分かれ、小雨降る中の出発となった。

 焼岳に向かう遊歩道横の梓川は濁流化しており恐ろしいほどだ。焼岳のこのコースは十年ほど前に “みなと”のメンバーと登ろうとしたことがある。その時は、あまりに雨風が強かったので断念し、新穂高ロープウエー方面に回って西穂高山荘に泊まった。だが翌日も回復する見込みがなく登頂を諦めた残念な思い出がある。今回は雨も午前中に止むという予報だったので、大いに期待。しばらく樹林帯を緩やかに登って沢を渡ると雨足も強くなり、傾斜がきつくなるにつれて登山道が沢と化している。岩にかかる鉄製の梯子を慎重に上がっていくと目の前に屏風を立てたような岩壁がせり上がっていて圧倒される。新中尾峠の焼岳小屋に9時半に到着。柱や格子の扉が古民家風の趣があって中々良いのだが、中は居間兼寝室と部屋が1つしか無いので泊まるには窮屈だ。(来年には新しい小屋に変わるそうだが)

  雨の中、焼岳に向かう。

  名残惜し、焼岳小屋。

 笹に覆われた稜線を緩やかに進むと荒々しい斜面に変わっていく。硫黄の付着した噴気孔の直ぐ傍を通ってガレ場を登って行くと、やっと溶岩ドームの焼岳頂上に着いた。しかしそこは雲に覆われていて全く展望が無くがっかりしていると、見る見るうちに雲が切れ、雲海の上に辺りの峰々が浮かび上がって感激!

焼岳小屋に戻った後、明日の西穂山荘までの行程を考えて小屋を13時に出発することにした。前日の仮眠だけで長時間の行程はかなりきつい。登ったり下ったりの連続で足もなかなか上がらなくなった上に、泥濘に足を取られて往生する。コースタイムをかなりオーバーして西穂山荘に着いた時はヘトヘトで、”嗚呼もう歩かなくて良いのだ”と嬉しくなった。

  やっと小屋に着きました。

■9/23(日)

 前日の疲れから、西穂のピークハントが心配されたが、メンバー全員、予想外に元気。行く気満々で小屋を出発。雨の中の思いザックとは違い、アタックザック・ナップザックという軽装の為か足取りも軽い。小屋からすぐのハイマツの若干急登に取り付くと、暫くで、視界が開ける。目の前には第一目標の独標が現れた。緩やか登山道の先には、丸山の山頂。ここまではファミリーでもOKのハイキングコース。写真だけ撮って先を急ぐ。

広い尾根道は徐々に狭くなりガレ場から岩稜帯へと変わり、鎖場を越えると西穂の独標に到着。遠目からでもわかっていたが、大勢の人で賑わっていた。ここでのんびりするわけにはいかず、私達は先を急ぐことにする。独標からは、今回のコースで一番いやらしい急な岩場を下り、岩場のアップダウンを繰り返す。時折、右手の霞沢岳、左手の笠ケ岳等の展望を楽しみながら、しかし気が抜けることは無い痩せた岩稜帯を進んだ。すぐ前には、アジア系外国人を含む若者達が、慣れない歩きで写真を取りながらゆっくりと先行する為、心配で気をもんだがピラミッドピークでやっと先行を手中に収め、西穂山頂にマイペースで向かえた。山頂直下の急な岩場を慎重に登り、コースタイムより若干速く西穂高岳山頂に到着。ここでも人々々で混み合っていたが、時間に余裕もある為、山頂で、360度の大展望をゆっくり楽しんだ。別部隊のジャンダルムチームの、フッ君と彦ニャが、無事西穂高岳に辿り着けることも祈りつつ。

  ずっと笠ヶ岳が見えていました。

   この先はジャンダルム。

  展望良し!

食に西穂山荘名物のラーメンを食べることを楽しみに、元来た道を戻る。西穂独標までは、連休で人が多い為、交差できない痩せ尾根の岩場では、登り下りを譲り合い、待ち時間も多く、亀さん下山となる。それでもまだまだ時間に余裕があり、ファミリーで賑わう丸山で最後の360度の展望をゆっくり名残惜しんだ。

西穂山荘のラーメンは大人気で、ラストオーダーの14:00には外まで行列が出来ていた。昼食後は、飲んでは寝、寝ては飲みでジャン組を待つ。夕方、無事小屋に到着したジャン組と、夕食をはさんで、何回祝杯したことか…。おかげでぐっすり気持ち良く熟睡。

名物、西穂ラーメン。

最終日。西穂山荘の前で記念写真を撮り、予定より早く出発。全員、心配していた疲れも無いようで、快調に下山。歩き易い整備された道もありがたい。沢の音が聞こえ始め、登山道が緩やかになってきたら、初日に通り過ぎた山の神の登山口。梓川の畔を散策する観光客も増えていた。観光客でごったがえす上高地・河童橋経由で、バスターミナルでタイミング良くタクシーを拾い、沢渡でマイカーを回収。その後、は最近お気に入りの温泉に浸り、高速の渋滞経由で、帰京。

   小屋の支配人さんも一緒に。合流したジャンダルム組とこれから下山。

  上高地無河童橋のビューポイントは外せません。

★最後に

初日の大雨で、一時はどうなる事かと思いましたが、焼岳チーム、ジャンチームとも、目的を達成でき、嬉しく思います。中でも焼岳・西穂の初登頂が出来たベル子さん、おめでとうございます!! また、チャレンジ山行ができると良いですね。皆様、本当にお疲れ様でした。

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東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
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