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執筆者の写真tmy

個人山行 丹沢山峰・年始縦走 塔の岳(1,491m)~丹沢山(1,567m)

更新日:2020年2月19日

●山行日:2020年1月4(土)~5(日)(1泊2日)

●メンバー

L:ミクエモン、M:ターボ、ヤジ~(日帰り)、KIREZOH、とんぼ、ゆこりん

●コース

【1日目】

9:00大倉~11:50花立山荘~12:53塔の岳~13:41日髙~14:27丹沢山 みやま山荘(泊)

【2日目】 6:59みやま山荘~8:22太礼の頭~9:34本間の頭~12:17高畑山~

12:47御殿森の頭~13:49三叉路バス停


〈1日目〉

正月4日、良いお天気のもと、大倉にバスは到着して、縦走が始まりました。塔の岳は、進むにつれて階段がきつくなってくるので私にとってはまだまだ苦しい山です。久しぶりの登山で、力が続くだろうか、少しの不安を持っていました。堀山の家を過ぎる頃からの階段で、ついに息があがって膝がきつくなり…次の1歩がゆっくりゆっくりになっていき、何度もペースを落としてもらいました。あー、休憩まだだろか、心の中ではそればかり考えます。今日はとてもしんどいな、休もうよ~、のつもりで後どれくらいか聞いたら(弱音ですね)、「しんどいから、と休憩をとるのではなく、50分~1時間を歩いてから少し休憩をとる、というペースをつけることも必要なのよ!」と教わりました。そうなのね、次回から意識します。気持ちで決意して、休憩ではしっかり休憩してついて行きました。初めて冬靴を履いた靴の中で、「擦れている…このままだと剥ける」とじわじわ気になりだした頃、花立山荘前まで来ました。リーダー始め、初めての冬靴で足は大丈夫か、と声をかけてもらえて、バンドエイドとテーピングを貼って、赤くなっていたところを処置しました。

休憩しているところに「今日は参加がないかもしれないかな~」と噂していたKIREZOHさんが追いつきました。我々とはもっと先で追いつくつもりであったらしく、呼びかけないと通り過ぎるところだったとか。さすが先輩。余分に休む必要なく登れてしまうのですね。ここから予定どおり6名となって塔の岳に到着できました。休憩の後、ヤジ~さんは下山です。1人だから、と、熊鈴つけて来た道を降りて行くこと2時間を切ったそうです。経験積むと時短なんて出来るものなのでしょうか。泊まり組は引き続き尾根伝いに歩き丹沢山頂に到着、みやま山荘に入りました。ミクエモンさん持参のウイスキーをご相伴しつつ、夕食直前までビール三昧。寝る前に、女子はターボさんのミニリンパマッサージ教室で手先足先、顔をほぐしました。おかげで翌朝は好調でした。早めに休んだミクエモンさんは、夢で何をみてしまったのか、少し唸っていましたが、とんぼさんと見守りました。雪が降っているよ、の声で外に出てみました。風の無い、暗くて冷たい空気の中を、まっすぐな糸があるかのように雪が降っていました。掬ってみると、1、2ミリくらいの白い粒です。しばらく素手に乗せていても、握っても、簡単には溶けません。こんなに質感があってきれいな雪粒を見たことがなく、とても嬉しい体験でした。

〈2日目〉

朝焼けはとても美しいものでした。太陽が上がるにつれて富士山の景色が少しずつ変わりました。淡い色の北斎風の版画を見ている様でした。



さて、出発です。歩き始めてすぐに12本爪アイゼンをつけたら良いよ、と言ってもらえ、喜んで!と取り出しましたが、なぜだろう、何度やっても装着出来ず、かなり先輩方を凍えさせてしまいました。重いアイゼンと冬靴ですが、道具を信じられると足下が怖くなく、少し、気持ちにゆとりが持てます。少し先を見渡せたり、1歩を大きく出してみたり。先頭を歩くリーダー前には、ウサギや鹿等の動物の足跡だけです。いつか私も先頭をザクザクと歩きたいな、と思ったり。初めての縦走、こんなに楽しくて良いのだろうか、と思えたのは太礼の頭までのことでした。

その後はきつい傾斜の階段が続いて、またも息絶え絶えになりました。積雪はなくなっても、木の橋に残る雪におびえて、とソロリソロリとしか進めません。崖が現れた時は、私の番がきたら崩れ落ちるのではないかと、想像しては腰が引けておりました。緊張して乗り越えて、また緊張して切り抜けて、を繰り返しました。木の間から、近く遠く、海や湖、山の稜線がはっきりと見えて「夏や秋の山行では見られなかった景色が見られた!」と喜びの声が上がっていました。そうして、難所がついに終わり、最後の数十分は、1時間に1本のバス時刻に合わせてぶっ飛ばしましたね。すごくおかしくって、笑いながらで危うく転びそうでした。余裕で到着できてよかったです。

道中、リーダーは、「ゆこりんのための山行だよ!」と励まされましたが、ちゃんと山を楽しむことは出来ました。初めての縦走を経験できたこと、雪道を歩けたこと、崖を越えたこと。大人なって長いですが、出来ることが増えるのは嬉しいです。ご一緒した先輩、リーダー委員さま、前に後に本当にありがとうございました。次はもう少し体力をつけて、今回は出来なかったけど、熊対策のためにも歩きながら話が出来るようになります。

                                  (ゆこりん記)







                                            

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東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
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